飯豊連峰 前衛 俎倉山 (856.6m)(北壁)途中敗退
日 時 平成20年01月27日(日)
参加者 DAE(坂場)さん、LTK(小林)さん、LTQ(私)
行き先 飯豊連峰 前衛 俎倉山
天 候 曇り時々雪
気 温 27日 1.5度〜3.9度 (気象データは新潟)
風 速 4M〜5M (気象データは新潟)
風 向 W〜WNW〜W
目 的 北壁登攀
装 備 日帰り冬山低山
登攀用具:雪壁登攀具
冬山として、スノーシュー・Wストックを使用
防寒具:カッパで代用・フリース
飲み物:水1.0L
食料品:握り飯3個、非常食
残 量:非常食
その他 なし
コースタイム 事柄
備考
08:30分 除雪終了点発 集合場所でボクが車をスタックさせてしまい余計な時間をかけ迷惑をかけた。
13:00分 行動停止 見立てとは違い、積雪量が多く登攀を諦める。
14:00分 下山開始
16:00分 除雪終了点着
概略
昨晩は所属している下越山岳会の通常総会。懇親会の席上、俎倉山の北壁へ行かないか?ということになった。
見立てでは北西の季節風で雪はそれほど着いていないのでは?と思いでかけた。
記録
加治川を挟んで焼峰山の南に俎倉山がある。
棚橋山から馬ノ髪山〜俎倉山と稜線が伸びていて、俎倉山からは蒜場山登山道上の岩岳に至る。
私個人的には厳冬期に俎倉山から蒜場山への縦走もいつかしてみたいという思いがある。
そんな、俎倉山の北面にベロンとした雪壁があることは新発田市内からも見ることができる。
硬い雪面が出ていれば、手軽で快適な雪壁登攀が楽しめるはずだ。
集合場所で車を停めたけれど除雪車が来て邪魔になってもいけないので奥へずらしたら舗装面から外れスタック出だしで思わぬ迷惑を掛けてしまった。
除雪終了点まで来て準備をする。案外雪が多い。除雪車が来ることを考え、少し道路脇の雪を掘りスペースを広げる。
車が1台あった。単独の登山者のようだ。
そのうち、もう一台の車が来たら2台で何処かへ行ってしまった。どうしたんだろう?
仕方ない3人でラッセルしながら進む。
直ぐに昨晩の毒が滲み出る。喉がやけに乾く。兎の足跡等で雪面が賑やかだ。暫く林道を進むとキツネが斜面を駆け上がった。
キツネねぇ・・・・暫く進むと、林道にカモシカの死骸があった。キツネはこれを食べていたようだ。
近くに、丸く雪が溶けていた。きっとキツネがここで休んでいたのだろう。
深い雪に難渋しながら進んで林道から適当な場所から下り沢を2本渡渉して壁の基部に着く。時間は既に12時30分
ザックを置いて空身でルートの確認に行く。
斜面にはごく小さな新しいデブリがあるが本当に表面のごく僅か部分が滑ったようである。
弱層テストはしなかったがトラバース気味に動いても雪面に亀裂は入らずそれほど不安定な印象は持たなかったが積雪量が多く、快適な登攀とはかなりかけ離れたコンディションで時間も13時でもあり食事を摂って下山することにした。
少し下ってツエルトの中で食事を取り14時下山開始。
真っ白な兎が雪面を逃げていく。
ロープやらガチャ物で重いザックが使わなかったので殊更重く感じながら下山。
また条件の良い時に快適な登攀をしてみたいものだ。
※ 斜度は50度くらいか?上部のルンゼに入るともう少し傾斜が強い。
※ 傾斜がそれほど強くないので、絶えずチリ雪崩というワケにはいかないので、ドカンと落ちる可能性も否定はできない。
もっとも、いかにも大規模な雪崩でヘシ折れた樹木はないので何ともいえない。